男はつらいよ~口笛を吹く寅次郎

男はつらいよ

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岡山県、備中高梁の蓮台寺、博の父の墓参りに来た
寅さんは、そこで寺の娘に恋をする。


博の父の墓がある蓮台寺
寅さんはお寺の出戻り娘、朋子に一目惚れ。
和尚とも意気投合し、お茶一杯のつもりがお酒へと。

翌朝二日酔いの和尚の代わりに
寅さんが法事に行く事に。
墨染めの衣を身にまとい、習わぬ経を読む寅さん。
いつしか法事は寅和尚の下世話な法話で大爆笑になる。


そのまま寅さんは住み着いて助手になる
そんな時、博の父の3回忌法要で博、櫻、満男がやってくる。
和尚と一緒に木魚をたたく寅を発見してびっくり
寅さんは櫻達を驚かせて、それを面白がる
櫻はすっかり放心状態


この蓮台寺にはひとつ問題があった。
息子の一道が父と対立している。
一道はカメラマンになる夢を持っていて
寺を継ぐ意志はないのだ。
ついに喧嘩して一道は東京に行ってしまう。


ある夜、風呂に入っている和尚は
釜に火を炊く朋子に寅さんとの結婚を勧める
寅さんがそこに居るとも知らずに・・・
「おい、朋子そろそろどこぞに嫁に行け、それとも寅さんを養子にもらうか?
お前も寅さんみたいな人がええ言うとったじゃろう」

翌朝寅さんは手紙を残し柴又に帰ってしまう。
・・・境内で涙ぐむ朋子だった。


朋子さんは寅さんを思い柴又にやってくる
「寅さん、ごめんなさい・・・
いつかの晩のお風呂場の事・・・
あの三日ほど前に父さんが、
お前今度結婚するならどげな人がええかって聞いたの・・・
それでね・・・それで・・・私・・・」

「とらちゃんみたいな人がいいって言っちゃったんでしょ?
和尚さん笑ってたろ?俺だって笑っちゃうよ、ハハハハ」

「その事が寅さんの負担になってしまったんじゃないかと・・・」
「俺がそんな事本気にするわけねえじゃねえか」
「じゃあ・・・私の錯覚・・・」
照れ隠しなのか何なのか、
寅さんは真剣に面と向って思いを打ち明ける朋子に対して
冗談でごまかしてしまい、朋子を振る事になってしまった。
・・・・・あああああ寅さん、真剣な朋子さんの顔が見えなかったのか?
朋子さん、寅さんは真剣に結婚を考えると
ひとまずとらやに帰って家族に相談する習性があるんだよ、
寅さんも真剣だったんだよなあ・・・( ̄~ ̄;)あ~あ


ファンの誰もがうなずく魅力的なマドンナ、石橋朋子
彼女との結婚は夢に終わってしまった。

・・・そもそも一道~~~
たのむよ~~~
空気よめよ~~~
お前さえカメラマンの夢を諦めて
寺を継いでさえしてくれりゃ
寅さんと朋子さんは何とかなったかもしれないんだぞ・・・(-_-メ)



男はつらいよ~口笛を吹く寅次郎
哀しい結果になってしまったが、素晴らしい恋の話でした。
ちなみに寅さんが口笛を吹く訳ではない
しいて言えばこの作品から江戸川でのシーンのBGMで
口笛の曲がかかるようになった。


ところで
何人の人が気付いていただろうか
風呂場で和尚の松村達雄さんが歌う歌、
あれ霧島昇の「誰か故郷を思わざる」だという事を。
やっぱり表現力のある人は歌まで味があるなあ。


最後に、私は医者でレントゲン撮る際、笑う事にしました。





男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎

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コメント

  1. 彰(あきら) より:

    ほんとだ~!、松村さん風呂で
    「誰か故郷を思わざる」唄ってたんですね!
    気づかなかったー。あのこぶし味がありますねェ。
    さすがRUUさん(^^)

    煩悩が背広を着ている凄い男、寅。
    御前様に怒られているのに
    「3日坊主とはこのことですね。」と
    ボケまくるおいちゃん。
    一道に関心を寄せる面食いミーハーのおばちゃん。
    倒産寸前、首吊り寸前絶体絶命のタコ社長。
    なけなしの遺産全部をそんな工場に
    投資してしまう無謀な博
    ああ。。。さくらもたいへんだなあ(^^;)
    そして御前様まで…、すれ違った朋子さんにポ~…。
    だめだこりゃ(^^;)
    しかしあのころの竹下さんの魅力は
    ただもんじゃなかったので無理は無いです。
    あんな人いたら僕も無条件で人生捨てれます!(^^)/

    僕はこの作品、ラストが大好きです。
    あき竹城さん最高!
    いよっ!隠れマドンナ!
    そんなわけないってか… ヽ(´~`;

    でもあき竹城さんいいですよね。
    「寅次郎かもめ歌」でも
    ラストで大活躍!
    「オラ、ストリップするだよ!」
    おいおい、巡礼中だってば(^^;)

  2. RUU より:

    あの後だって、さくらさんがもっと事情を聞きだして
    一歩踏み込んで取り繕えば何とかなりましたよ絶対
    だってお互い思っているんですから・・・
    しかしあの魅力的な朋子さんと
    別れた旦那っていったい←彰さん風

  3. 彰(あきら) より:

    う~ん、ほんとですよねええ。
    あの朋子さん!と別れた夫。
    あのお千代さん!と別れた夫。
    あの早苗さん!と別れた夫。
    あのりん子さん!と別れた夫。
    歌子ちゃんに「バラの花を…」って
    口走ってしまった恋人。
    りつ子さんを間接的にふってしまった男。
    かがりさんをふった元彼。
    若菜さんを十九の春に悲しい目に合わせた恋人。

    そしてそして、見合いでさくらを断ったあの男…。

    もったいなあああああい。。。。(TT)
    あ、…取り乱してしまいました(^^;)ゞ


  4. シネマの箱 より:

    男はつらいよ/口笛を吹く寅次郎

    男はつらいよ/口笛を吹く寅次郎 (1983/日本)
    評価(お奨め度)★★★★☆
    監督: 山田洋次
    製作: 島津清/中川滋弘
    企画: 小林俊一
    原作: 山田洋次
    脚本: 山田洋次/朝間義隆
    撮影: 高羽哲夫
    美術: 出川三男
    編集: 石井巌
    音楽: 山本直純
    助監督: 五十嵐敬司
    出演: 渥美清/倍賞千恵子/竹下景子/中井貴一/笠智衆/前田吟/松村達雄/杉田かおる


  5. 映画評「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎」

    ☆☆☆★(7点/10点満点中)
    1983年日本映画 監督・山田洋次
    ネタバレあり

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