男はつらいよ~柴又より愛をこめて

男はつらいよ

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式根島の美人先生、真知子に恋をする寅次郎

タコ社長の娘、あけみが家出をしてしまった
テレビの尋ね人のコーナーでタコ社長が訴えかける
「あけみぃ父ちゃんだよぅぅぅぅぅぅ」
テレビを見ていたあけみから連絡があり
伊豆の下田にいる事だけはわかった、
電話の向こうであけみは「寅さんに会いたいなあ」と言う・・・
悪い時ばかりではない、こういう時にもあの人は帰ってきます。
寅は下田の仲間、長八を頼り、あけみを迎えに行くのだった。
あけみは寅さんを見つけると感激のあまりに泣き出してしまう
寅さんはあけみの気持がほぐれるまで二人で旅をしてあげるのだった
「寅さん・・・愛って、何だろう」
「ほら、いい女がいたとするだろう、な、で男はそれを見て、ああいい女だなあ
、この女を俺は大事にしてえ、そう思うだろう?それが愛ってもんじゃないか」

「どうして寅さんにお嫁さんこないんだろう」
「俺は根暗だからなあ」
あけみの願いで、二人は船で式根島に渡ることにする


船の中、寅さんは式根島の小学校の同窓会の一行に出会う
「私達11人で「二十二の瞳」なんです」
「じゃあ俺入れてちょうど「二十四の瞳」って訳だ、
けどちょっと目が小さいから二十三半ってトコかな」

・・・中本賢さんもそうとう小さいから、ここは「二十三」で。
島の美人の先生、真知子が港に迎えに来ていた
「真知子先生!しばらくぅ!」
「あらやだ、たもつ君じゃない、こんなに髪のばしてぇ」
「僕、わかります?」
「忘れないわよ、こんちゃんの顔。もうお父さんになるんでしょ」
「・・・あなたは・・・あ・・・誰だったかしら?」
「はい?・・・寅ちゃんです・・・」
「寅ちゃん?・・・あっと、寅ちゃんっていうと・・・?」
「違うよ先生!この人船で一緒になったおじさんだよ」
一行は早速会場の旅館へ、何故か寅さんも車にのって付いていく
真知子先生に一目惚れだった。
今回の寅の重要任務は一瞬で忘れさられた。
一人残されたあけみはキョトンだった。
だがそこにいた旅館の息子、にあちこち観光に連れて行ってもらう
純情な青年はあけみにひかれる。
式根島で二つの恋が生まれたのだ。
「寅さんって独身じゃない?首筋のあたりがね、どこか涼しげなのよ」
「それは・・・ネクタイしてないせいじゃないでしょうか、ダボシャツだから」
寅さんの恋は熱く燃え上がる
一方あけみも茂にプロポーズをされてしまう
人妻という事を打ち明け、傷つけてしまった事を悲しむあけみ、
いたたまれず柴又に帰る。寅さんもしぶしぶ帰るのだった。


寅の恋わずらいはもうレベル6(24時間の監視が必要な状態)
皆も気を使うが、相当な物だった。
食事も喉を通らず、鯵の干物を見て涙ぐむ始末。
満男の話題は地雷踏みまくり、美人の先生、二十四の瞳・・・
そんな時、麒麟堂と備後屋がとらやに団子を買いに来る
聞けばこれから式根島に魚釣りだと言う
「おい寅、お前もたまにはやんねえか魚釣り、おもしれえぞ」
寅さんは竹竿、竹魚篭、麦わら帽子、を装備して二人を追いかける
「お兄ちゃ~ん、ちょっと待ってよ」 ←櫻
「その竿じゃ無理だよ!!!」 ←おいちゃん
「行かせておやりよぅぅぅぅ」 ←おばちゃん
「行こう行こう、式根!式根!式根!式根島!!」
「お~い捕まえてくれよ~寅を捕まえてくれよ~」
「分かった!あいつとうとう頭にきたんだ!!」



ある日とらやに真知子先生がやってくる
真知子は亡くなった親友の元旦那から
プロポーズを受ける。悩んだ真知子は
寅さんに相談するが、
真知子の気持は決まっていた・・・
「俺のような、渡世人風情の男には、そんな難しいことは分からねえ
ただ・・・その男の人はきっといい人ですよ・・・」

先生あんたもかい?人を見る職業だろ?
寅さんの身にもなってやってくれよ。・・・(TT)

竹竿と竹魚篭を持って帰る寅の姿は私の目を覆うほどせつなかった。


男はつらいよ~柴又より愛をこめて
見ている僕らも哀しくなる程の失恋だが
このくらい恋に燃えてこそ、車寅次郎なのだ。


ところで、今回から準レギュラーとして笹野高史さんが登場する
私はこの役者さんの大ファン
ミクロの芝居と言われるほど細かい表現をする
この人を見ていると、仕事と言うのは
もう一手間二手間が大切なのだなあと思うのです


満男が寅さんをやっと認めだす
「俺わかるよあけみさんの気持ち、
伯父さんのやることはドンくさくて常識はずれだけど、
世間体なんか全然気にしないもんな、
人におべっかを使ったり、お世辞言ったり、
伯父さん、絶対そんなことしないもんな
尊敬まではしないけどさ」
・・・満男、成長したな。



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コメント

  1. 彰(あきら) より:

    下田の長八!あの与太ぶり!
    もう最高ぉのキャラですよね。
    笹野さんのセンスが
    キラキラ輝いてまぶしかったです(^^;)
    僕もあんなふうにふにゃふにゃ生きてみたい…。
    あ、もう実践してるか…(^^;)ゞ

    下田で『さくら』って名乗っていたあけみに
    涙しました(TT)

  2. RUU より:

    長八のあのママの尻触る時の顔が絶妙ですよね

  3. 自分が言うのも何だけど。

    昨年の真夏、突然思いついたように行った式根島で撮影した写真。

  4. 映画評「男はつらいよ 柴又より愛をこめて」

    ☆☆☆★(7点/10点満点中)
    1985年日本映画 監督・山田洋次
    ネタバレあり

  5. シネマの箱 より:

    男はつらいよ 柴又より愛をこめて

    男はつらいよ 柴又より愛をこめて(1985/日本)
    評価(お奨め度)★★☆☆☆
    監督: 山田洋次
    製作: 島津清/中川滋弘
    原作: 山田洋次
    脚本: 山田洋次/朝間義隆
    撮影: 高羽哲夫
    美術: 出川三男
    編集: 石井巌
    音楽: 山本直純
    助監督: 五十嵐敬司
    出演: 渥美清/倍賞千恵子/栗原小巻/川谷拓三/美保純/太宰久雄/中島唱子/田中隆三/佐藤蛾次郎/吉岡秀隆/森本毅郎/松居直美/関敬六/…

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