男はつらいよ~寅次郎と殿様

男はつらいよ

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四国の大洲のお殿様と、
寅次郎が友達になるという作品

シリーズ屈指のコメディ色の強い作品だ。
山田監督曰く、浮世離れした作品になっている

冒頭の寅の見る夢、鞍馬天狗がかっこいい!!
音楽も最高の剣劇だ。


とらやでは節句に大きな鯉のぼりを上げている
そこに寅さんが満男に小さなおもちゃの
鯉のぼりを買って帰ってくる。
あわてて隠すが、見つかって寅さんひがむ。

野良犬がとらやになつき住み着いている
この犬が事もあろうに「トラ」という名前(源が命名)。夕食時
トラ!ご飯だよ。トラ!
おばちゃん、犬の名を呼ぶようにして呼ぶなよ
トラ!!何だこんな所にして。何遍言ったら分かるんだよトラは!
博、俺がいつ庭でをした?
犬の名がトラだったが為に寅さん怒って旅に出てしまう。


四国を旅する寅さんは一人の老人と仲良くなり夕飯に招かれる。
この老人実は大洲藩18代目当主、藤堂宗清
早く帰れという執事をよそにすっかり寅次郎は長居する
殿様は病気で急死した息子の事を寅さんに話す。
その息子には鞠子という妻がいたが殿様は結婚に反対していたので
鞠子にあった事がない。一目会ってわびたいというのだ
寅さんは鞠子を探し出すと軽く引き受けてしまう。


10日後・・・
とらやに時代劇のような言葉を使う奇抜なおじいさんが現れる。
おばちゃんは手品使いだと思うが殿様だ。
鞠子に会いにきたのだ。
その日から寅さんの鞠子探しが始まる。
手がかりは東京に住む鞠子この2つだけ
寅さんは一軒一軒しらみつぶしに聞いて回る。
捜索を柴又帝釈天参道からはじめる
向かいの江戸屋や隣の大和屋まで・・・( ̄  ̄;)
源ちゃんに手伝ってもらうのだが
2人で同時に同じ軒を回るので手伝わせている意味が全く無い
あげくのはてにとらやまで聞きに来るしまつ
おばさん、お宅に鞠子って女いないかね
馬鹿だねえ、自分のうちじゃないか
50数件回って目を回してしまう。
博の計算では、寅さんの方法だと百年かかるのだ・・・
あきらめて旅立とうとする寅さん
そこにばったり大洲で知り合った女と再会する
その人が偶然にも探していた鞠子だった。


「したにい!したにい!」
殿様は源の籠(リヤカー)で駆けつける
「勝彦の父です。鞠子さん、一目お会いした時から、私には良く分かりました。
あなたがそばにいて下さって勝彦はどんなに幸せだったか・・・」

お父様・・・わたくしもね・・・わたくしも・・・幸せでしたよ
マドンナの真野響子さん、目に涙いっぱい溜めて
凄く感動的なシーンだ。



「お兄ちゃん外から帰ってきたんだよ。
どこ行って来たのくらい聞いてもいいでしょ」

「お兄ちゃん、どこ行って来たの?」
「うん、あっちこっちブラブラさ」
「あっちこっちってどこ?」
「どこだっていいじゃないの。俺の勝手だろう」
「自分で聞けって言ったんじゃないの」・・・ヽ( ̄▽ ̄)ノ
寅さんは鞠子に会いに行ってたのだ。恋していた。

そんな時、殿様の執事がことづけを持ってやってくる
執事は帝釈天に愛人を待たしていたが、
待ちきれず愛人もきちゃう。執事は娘だとごまかすのだった。
「こずえちゃん、いい子にしてたかい?」・・・(* ̄m ̄)プッ

寅さん殿様からの手紙を博に読んでもらう
だが寅さんにはちんぷんかんぷん。
「何が書いてあんだいったい」
「これから用件を言うと書いてあんだよ」
「なんだ用件って?」
「だから、これから読むんじゃないか」・・・( ̄∇ ̄;)
なんと寅に殿様から鞠子と一緒になって
大洲に住んで欲しいという縁談だった。
寅はすっかりその気だが、鞠子には心に決めた人がいた・・・


男はつらいよ~寅次郎と殿様
笑うところも泣けるところも満載で大好きな作品です。
あの人の結婚する男は死んだ亭主の事で
やきもちなんか焼かねえだろうな。
でも・・・本当にそんな男っているのかな・・

寅さんならそれができただろうなあ・・・


ちなみにタコ社長は嫉妬深いことが判明した・・・(; ̄ー ̄A



男はつらいよ 寅次郎と殿様

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コメント

  1. 彰(あきら) より:

    あの犬の『トラ』、倍賞さんにだっこされ!
    なでられ!
    おまけに彼女の頬を舐めていた!!
    おのれ~、犬のくせに…
    ああぁ、うらやまじい~
    フッ…戌年に免じて許してやろう( ̄ー ̄;)


    あ、トラはおいちゃんにも持ち上げてられていたが
    ま、これはうらやましくない(--)

    この作品、キーワードは「偶然だねえ~」
    でしょうか(^^;)

    お殿様と鞠子さんが夕焼けの江戸川土手を
    ゆっくり寄り添って帰るあの後姿はこのシリーズでも
    飛びぬけて美しい『絵』でした。

    さきほど、バンコクの繁華街の大通りで大規模な首相退陣のデモ行進を
    偶然目の前で目撃しました。凄い熱気でした。こわ…(^^;)

  2. RUU より:

    タコ社長が嫉妬に狂ったあと
    お母ちゃんに呼ばれて帰って、
    その時におばちゃんが
    愛してるんだねえ
    といいますが、この後
    倍賞さん本気で笑ってしまってませんか?
    どうおもいます?

    そういえば殿様と鞠子さんも江戸川から
    帰りますねえ、お年寄りにはきつい道のりだ。

  3. 大中小中 より:

    昭和52年

    映画はいいなぁ

  4. シネマの箱 より:

    男はつらいよ/寅次郎と殿様

    男はつらいよ/寅次郎と殿様(1977/日本)
    評価(お奨め度)★★★★★
    監督: 山田洋次
    製作: 島津清
    企画: 高島幸夫/小林俊一
    原作: 山田洋次
    脚本: 山田洋次/朝間義隆
    撮影: 高羽哲夫
    美術: 出川三男
    衣裳: 松竹衣裳
    編集: 石井巌
    作詞: 星野哲郎
    作曲: 山本直純
    音楽: 山本直純
    歌: 渥美清
    殺陣: 足立伶二郎
    出演: 渥美清/倍賞千恵子/真野響子/下絛正巳/三崎千恵子/前田…

  5. 映画評「男はつらいよ 寅次郎と殿様」

    ☆☆☆★(7点/10点満点中)
    1977年日本映画 監督・山田洋次
    ネタバレあり

  6. オカピー より:

    こんばんは。
    わがブログへのTB&コメント有難うございました。
    細かに物語が採録してあり、大変興味深いですね。
    寅さんは夫々2~5回ほど観ていますので、のべ150回はこのシリーズを観ていると思います。そんなわけで、私のこのシリーズに関する映画評はおおむね適当になっているのです(言い訳です)。いずれ全作アップしますので、またお寄りください。もっと真面目に映画評しているのもありますので。

  7. RUU より:

    こちらこそありがとうございます
    全作アップするとの事
    楽しみにしております。

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