本名:車つね。
寅さんの叔母。我らがくるまやのおばちゃん。
キップはいいが、涙もろくて心配性。超がつくほど現実主義の彼女は
柴又の涙と笑いのポイントゲッター。
つねさん語録 №19
「男はつらいよ~寅次郎と殿様~」 (19)
寅さんが四国の伊予大洲を旅した時
ひょんなことから藤堂宗清というおじいさんと知り合う
実はこのおじいちゃん、この地を代々統治していた殿様の末裔で
いまだに地域の人たちからも、殿様と慕われ
自信も毅然と殿様として振舞っているほどの人だ
すっかり寅さんと打ち解けた殿様は
寅さんに、ある頼みごとをする。
”病気で急死した息子の嫁、鞠子を探し出してほしい”
殿様は結婚に反対して勘当してしまった二人に
一目会って謝りたいというのだ
なんの手がかりも無いのに
鞠子さがしを安請け合いした寅さん
しばらくすると、とらやに殿様が訪ねてきた・・・
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店先にたたずむ殿様
タキシードにステッキ、ハイカラなハットに蝶ネクタイ
それを見たおばちゃんは・・・
「なんだろう・・・」
「変なおじいちゃんね」
「手品使いじゃないかい?」
手品使いって・・・(-_-;)
ちょうど寅さんも帰ってきて
おばちゃんは、この人が殿様だと知る
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殿様は今一度、鞠子を探すことを念を押して
ひとまず東京の長男の家へと帰ることに。
殿様だと認識したおばちゃんのお見送りは・・・
「なんだいもう帰っちゃうのかい?」
「はい、田園調布に長男が降りますので、そこへ戻ります」
「あら、お籠かなにかで?」
「いいえ、今頃は自動車で帰ります。御免」
お籠って・・・( ̄∇ ̄;)
寅さんはなんと、その鞠子さんとも知り合っていて
奇跡的に鞠子もとらやを訪ねてきて
殿様と鞠子は感動的な対面を果たす。
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とらやの縁側で、
殿様と鞠子は、初めての対面と
今までのわだかまりを打ち溶け合えた事を喜び
しばし亡き勝彦の思い出話などをしている。
その微笑ましい談笑におばちゃんも加わって・・・
「お殿様は、東京は始めてでらっしゃいますか?」
「あのね、若いときに度々いたした事があるんだって」
「あ~、やっぱり参勤交代で?」
「あ~左様左様、東海道五十三次、したにい~したにい~」
参勤交代って・・・( ̄□ ̄;)
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この作品では、民主主義の世の中で
いまだに時代錯誤なおじいさんと、
寅さんとのふれあいを描いているが
”おばちゃんの方がよっぽど時代錯誤”
しまいには、殿様の方が
おばちゃんに乗ってあげているほどだ。
コメント
「手品使いじゃないかい?」は、ほんと名(迷)言でした。
そのまんまの格好をしている殿様も殿様です(^^;)
第19作のおばちゃんといえばもう一つ
「そうだよね。そんな犬飼わなくたって、
ウチには寅ちゃんという犬が…、
いや人間がいるんだもんね…」
寅曰く
寅「よっぽど人をバカにしてなきゃ言えないぞそのセリフは」
だそうです(^^)
彰(あきら)さん
コメントありがとうございます
手品師と言わず
手品使いというのがまたいいですね
”よっぽど人を馬鹿にしてないと”
この作品のおばちゃんは
ノリノリです
殿様のことをからかっているんじゃないか
と思うほどです
でもそうではなく
これが素のおばちゃんでしたね (-_-)
楽しい会話です。話を読んでいるだけでそのときの様子が目に浮かんでくるようです。
マイ野鳥図鑑さん
コメントありがとうございます
会話が妙に面白い映画ですね
全てが山田洋次監督の脚本といいますから
凄い監督さんです
おばちゃんの発する言葉は
またひときわ味があります
手品使い(何度聞いてもこの言い方いいですよね~(笑))から
殿様のキャラを決めたのではないかと思わせるファッション、
最高でした!
「やっぱり参勤交代で?」って・・・
誰が考えてもそんなのありえないでしょ~ おばちゃん。。。
ある意味、寅や源ちゃん以上にノッてましたね♪
亡くなった息子の嫁を探すというちょっぴり重いシチュエーション
なんですが、おばちゃんのお陰(?)でそれを感じさせませんでした♪
小寅さん
コメントありがとうございます
殿様と鞠子さんと一緒に
縁側で話し込み
潤滑油の役割をしてくれたおばちゃん
でした。
とっても微笑ましかったですね
でも殿様をからかいたかった
だけかも (* ̄m ̄)プッ