本名:車つね。
寅さんの叔母。我らがくるまやのおばちゃん。
キップはいいが、涙もろくて心配性。超がつくほど現実主義の彼女は
柴又の涙と笑いのポイントゲッター。
つねさん語録 №9
「男はつらいよ~柴又慕情~」 (9)
旅行先で寅さんと知り合った女性、高見歌子
歌子には将来を誓い合った陶芸家の恋人がいるのだが
一人になってしまう父の事を思い、なかなか結婚に踏み切れずにいた。
真面目で実直な彼女は、自分の事よりも周りの事ばかり考えて結局悩んでしまう
そんな彼女がとらやに遊びにやってきた・・・
「歌子さんなんか、失恋した事なんかないんでしょ?」
「いいえ、ありますよ~」
「うんと、小さい時でしょ?片思いか何か。」
「小さかったときもあるしね、大きくなってからも」 ← 大きくなってって(^_^;)
「ウソでしょう~あんたみたいな綺麗なお嬢さんが。」
「いえホントです!その時は父も気に入ってて、結婚するところまで・・・
ある日、私その人の家遊びに行ったの。お庭が広くてね、
垣根に真っ赤な薔薇の花が咲いてるような家だったんだけどね、
そしたら、その人がね、私にこんな事言うのよ
”結婚したら、君は薔薇の手入れだけしてりゃいいんだよ”って・・・
その時私、何故だか急にイヤ~な気持になっちゃってね、何て言ったらいいのかな、
馬鹿にされたみたいなって言うのかな?それで結局それっきりやめちゃったの・・・」
「そうか、それじゃ失恋じゃなくって相手の人がふられたって訳だ」
「そうだよ、そいつがいけないんだよ、その男は悪い男だよ」
「そうかしら・・・私は、自分の方が失恋したみたいな気持になっちゃったんだけど」
「私、よく分かるわ、今おっしゃった事」
「そうかねえ~あたしゃ一度でいいから
そんな事言われてみたかったねえ~」
「フッヒヒヒ、何言って・・・へっへっへ・・・」
「何よあんたなんて、
”おい、来るか?”って
そう言ったっきりじゃないの!!」
「馬鹿!!俺だって相手によったらそれぐらいの台詞はくよ!!
何だい!!薔薇の花ってつらかい!!」
「!!!、じゃあんた一体何よ!!!」
「ようよう、よしなよ、人前で喧嘩なんか、お互いに薔薇の花ってガラか?
せいぜい鼻の穴くらいじゃねえか。
”君は一日、鼻の穴の掃除をしてりゃいいよ”か?
へへへ!色んなこと言う奴いるねおい!へへへ」
櫻はこの時、一目で歌子が悩みを抱えている事を察っしていた。
この後、櫻の導きによって、歌子は自分の悩みを打ち明ける。
博や櫻の必死の後押しで、彼女は数々の問題を抱える中、
結婚する事を決意するのだった。
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おばちゃんは、おいちゃんと・・・
案外ラブラブ!!
喧嘩するほど仲がいいというが
この二人はお客さんの前でもはばかりなく喧嘩しちゃう
歌子の”馬鹿にされた気がした”というエピソードに同感を抱く櫻
その昔、オリエンタルの下請け会社の社長の御曹司との見合いが
乗り気でなかった事も、この歌子と同じような気持からだったのかもしれない
歌子や櫻が結婚生活に抱く理想とは、ひょっとしたら
このおいちゃん、おばちゃんのようなものなのかも知れない。
とは言え、一度はロマンスも味わって見たかったおばちゃんの夫婦喧嘩でした。
コメント
「あたしゃ~一度でいいから」なんて、
いつのまにか歌子ちゃんと
同じ土俵に上がってるおばちゃん♪
いい味出してますね~
とらやにマドンナがやって来て
マドンナの恋話の中で、
男性の影が現れると下がって行き
男性の影が消えると上がって行く
寅の頭の位置で気持ちがバレバレです♪
小寅さん
コメントありがとうございます
なるほど~寅の頭の位置ですね!
今回さがりっぱなし
ねっころがっちゃいましたからね
子供か? (^_^;)
あの二人はほんとお似合いですよね~。
「おい、来るかぁ?」
う~ん、いいですねえ( ̄  ̄)
特に結婚前の駒形橋の袂のロマンスは忘れられません(^^;)
そして数十年後に同じように雷が鳴って…。
ああ…、結果は…(TT)
●愛してるっておじさんに言わないの?ってめぐみちゃんに
聞かれて
おばちゃん「そんなこと言うくらいなら死んだ方がましですよ!」
(^^;)
●おばちゃん、寅においちゃんは女の一生台無しにしたって言われて
おばちゃん「ほんとだ。おかげで私は一生不幸せだよ」
おいちゃん「何言ってんだい、それはこっちのセリフだい、バカ!」
どれもこれも忘れ難い珠玉の会話ですよね(^^)
彰さん
コメントありがとうございます
ゼ~ッタイ仲良しですって
あの二人 (^o^)
まあ、家庭に大問題が一人いるから
一致団結で周りの絆は深まるのでしょう
歌子とマサクニさんもそんな日々が
あったのでしょうね