本名:車つね。
寅さんの叔母。我らがくるまやのおばちゃん。
キップはいいが、涙もろくて心配性。超がつくほど現実主義の彼女は
柴又の涙と笑いのポイントゲッター。
つねさん語録 №7
「男はつらいよ~奮闘篇~」 (7)
寅さんの生みの親、菊が柴又にやってきた
キンキラキンの洋服にハイヤーに、帝国ホテル。
芸者で車平造の妾だった菊にとっては精一杯の見栄だった。
そんな菊は、寅からの手紙に書かれていた、寅さんの嫁に一目会いに来たのだ。
だが寅さんも留守だし、嫁さんも寅さんの妄想だった
がっかりの菊はしばらく滞在するという
そこへ寅さんが帰ってくるが、強がって母に会おうとしない
おいちゃん、おばちゃん、櫻は必死で説得するのだが、寅さんは聞かない。
皆に怒られて、寅さんはたまらず朝日印刷に非難
博が心配して来て見れば、皆は涙ぐんでしまっていた。
その涙の訳には、また別の深刻な原因があったのだ・・・
(博)「どうしたんだ櫻ぁ~。」
「もうあんな奴はな、うう家の敷居またがす事ぁねえぞ!」
(博)「兄さんのお母さんの事ですか。」
「そうなんだよ!折角東京にいんだからさ、一目ぐらい顔見したって
いいじゃないの、だってさ、お菊さん寂しいんだよ!!」
(博)「兄さんはどうしても会わないって言うんですか?」
「会ったって話す事はねえって、こう言うんだよ!!」
「だから俺は言ってやったんだ、何もいう事はねえって、ただ一言
おっかさんと言ってやれって、そうすりゃな、お菊さん涙流して喜ぶんだよ
親の気持ってのはそういうもんなんだよ!!!」
(博)「そうですかあ・・・しかし櫻、何も泣く事はないじゃないかそんな事で・・・」
「そうじゃないのよ・・・あたし達がさあ、一生懸命そんな話してる最中に
お兄ちゃんったら・・・お兄ちゃんったら・・・
プーっておっきなおならするんだもん!!!」
「そうなんだよ、しかもとびっきり臭えやつだぜ!!」
「何だい何だい、え~?まだガタガタやってんのかよ?」
(博)「兄さん、それは兄さんが悪いですよ、人が真剣に話をしてる時
おならはよくないですよ~」
「馬鹿野郎、何言ってやがんだい、出ちゃったもんしょうがねえだろ!」
「そりゃなあ、神経がたるんでるから、そういう事が出るんだ!」
「そうですよ!そういう時は我慢するもんですよ!!」
(博)「まあまあ、おじさん達もそう興奮しないで」
「これが興奮せずにいられるか!え!俺達はね、寅の事を心配して言ってるんだぞ」
「それが大きなお世話だってんだよ!商売に励めよ!え~!
からっきし店が暇だから人の屁まで気になるんだよ!!」
「何ぃ~~!!」
「お兄ちゃんそんな言い方ってないでしょう!」
(博)「まあまあまあ!みんな落ち着いて!何ですかたかが屁ぐらいの事で~」
「何だ!たかが屁ぐらいとは何だ!!たかが屁ぐらいとは何だ!!!」
「あんたはね!!!
あのおならの音を聞いてないから
そういう事が言えるんですよ!!!」
「あ、それはそうですよ、これはたれた本人がびっくりしたから
バア~とでっかい音で」
「お兄いちゃん!!」
「この野郎、もう我慢できねえぞ!表へ出ろ表へ!!」
(博)「やめて下さいよ!!」
「うるせえな!ちきしょう!何だいテメエらこのやろめ!!
たかが屁したくらいでもって、メソメソ泣きッ面しやがって!!
もし糞したら自殺でもしなきゃなんねえのかい!!!」
「おならの話なんかしてないでしょ!!お母さんの話してんのよ!!!」
生き別れた生みの母親と会うことを、捨てられた子本人に説得・・・
普通の映画なら、それはそれは涙涙の重厚なシーンでしょうが
「男はつらいよ」は違う。
そんな時に、当の寅さんが、大きな臭い屁をして大問題になってしまうのだ
修羅場です、屁で修羅場です
最終的に「表へ出ろ」って事になりますから
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おばちゃんは、
まさかこんなときに屁をこかれるとは
夢にも思っていなかったのだろう ← 特に音がしゃくにさわったらしい
怒りは最後まで収まらなかった、
興奮しすぎて、博にまでとばっちりする、おばちゃんでした。
コメント
おいちゃんの「しかもとびっきり臭えやつだぜ!!」のあとに
おばちゃん手でパタパタ仰ぐ仕草は笑いました(^^;)
可笑しいですねおばちゃんって。
さくらと菊さんご対面のシーンで、
さくら「お兄ちゃんの妹のさくらです」
菊「寅の母親の菊です」
不思議な関係ですよね、あのふたり。
あたりまえですが血が繋がってないんですね。
ああ、あのころの「寅さん」はケンかも派手。
おいちゃんもおばちゃんもさくらも熱い!ですねえ( ̄ー ̄)
彰さん
奮闘篇はほとんど
柴又での物語りだから好きです
おいちゃんおばちゃん出ずっぱり
この騒動での櫻のエキサイトぶりは
必見ですね
“しかばね”に”ヒ”を2つ、
つまり”屁”騒動は傑作でしたね!
真剣に怒るおばちゃんの
「あんたはね、あのおならの音を聞いてないから・・・」
と言うセリフは最高でした♪
泣き出すさくら、博に突っ掛かるおいちゃん、
あおる寅・・・
ここにタコ社長がいたらとらやは全面戦争に
なってたかもしれませんね!(笑)
小寅さん
寅母子の大事な話に
何という事でしょう!!
おならですよ
おなら(-_-)
男はつらいよ~奮闘篇~
純情無垢な花子に、恋をする寅次郎