柴又巡礼 番外編

男はつらいよ

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亀戸天神
柴又ではないですが
帰りに寄り道しました

「寅次郎夢枕(10)」
で寅さんは、自分が千代
恋していたにもかかわらず
同じく千代に思いを寄せる
秀才の岡倉先生の為
二人の仲をとりもつ事に・・・

「おおかた、察しはついてるだろう
お千代坊は勘がいいから」

「それは・・・まあ、なんとなく・・・」
「嫌?嫌だったら嫌でいいんだよ
こういう事は。嫌かい?」

「ううん・・・嫌じゃないわ・・・」
「じゃあ、いいのかい?」
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恥ずかしがっている千代
「フフフ、ずいぶん
乱暴なプロポーズね寅ちゃん」

「じゃ、いいんだな」
小さくうなずく千代さん・・・
「決まったようなもんだ。よし!
そうとなりゃ、あいつに知らせてやるか」

「ちょっと寅ちゃん・・・?」
「なんだい?」
「あいつって誰の事?」
「決まってるじゃないか、
うちの二階のインテリだよ」

「岡倉先生!?」
「そうだよ」
「・・・フフ。私、勘違いしてた」
「勘違いって、誰と?」
お千代さんは、下を向いて
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「・・・寅ちゃんと」
「私ね、寅ちゃんと一緒にいると
なんだかほっとするの
寅ちゃんと話をしてると
ああ私は生きてるんだな~って
そんな楽しい気持になるの
寅ちゃんとなら、
一緒に暮らしてもいいって
今ふとそう思ったんだけど・・・」

寅さんは驚き、ガタガタ震え、動けない
「じょ、じょうじゃんじゃないよ。
そんな事いわれたら、誰だってびっくりしちゃうよ」

「冗談じゃないわ」
ここ亀戸天神で腰を抜かしてしまう寅さん
そんな寅を見て、お千代は・・・
「嘘よ、フフフ、やっぱり冗談よ」
と言ってあげるのだった

千代は、寅さんの言葉を
自分への愛の告白と思う
岡倉先生の事だと知った後も
本気で寅と生きて行こうとした
そんな千代を。この時、
寅さんは受止める事が出来なかったのだ。




そんな名場面が生まれたこの場所
今でも藤の名所として賑わっています

僕がよったこの日は
七五三のお宮参りの人が一杯
「お嬢ちゃん、お千代さんのような
素晴らしい女性になるんだよ」 ( ̄▽ ̄)

今では木の歩道じゃなくなって
コンクリートなんですね~~






コメント

  1. 彰(あきら) より:

    千代さん、今頃どうしてるのかな?
    たぶんもう結婚はこりごりって言ってたから、
    柴又から引っ越した後も女手ひとつで
    たぶんいまでもどこかで
    アイリスを経営してるのでしょうか?

    離れ離れに暮らす息子さんはもう僕くらいの年齢?
    40半ばくらいでしょうか?
    なんかあのあともちょくちょく
    千代さんと会っている気がします。

    それにしても橋や歩道にあるあの金属は…(TT)

  2. RUU より:

    彰さん
    そうなんですよ( ̄~ ̄;)
    パソコンの画像処理ソフトで
    木にしてしまおうかと思いました
    でも仕方ないすね
    大人気で人人人ですもん
    安全重視ですかね。


    え~~っと千代さんですが・・・
    柴又でくるまやという団子屋の
    女将さんとして
    元気にお店に立っています
    主人の寅次郎はブラブラしてますが。( ̄∇ ̄)

  3. 小寅 より:

    亀戸天神も是非とも訪ねたい場所の一つですが
    大分変わってしまいましたね。
    あの木の音が良かったのに・・・

    ところで・・・
    「寅次郎夢枕」といえば
    奈良井宿で登と再会したあと二人でバイをする
    シーンがありますが、
    実はこのシーン、信州・奈良井ではなく
    甲州で撮影されてました。
    今夏甲州を訪ねた時に地元の方に教えてもらいました。

  4. RUU より:

    小寅さん
    あのシーンの亀戸天神
    とても素敵な場所でした
    あの名場面にふさわしい所でした
    ちょっと残念な時代の移り変わり
    を感じたひとときでした

    僕程度でこうなんだから
    ロケ地めぐりの小寅さんも
    いろいろ思いをしたことでしょうね
    小寅さんの場合は喜びばかりでしょうけど。(^_^)

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