つねさん語録　№４

本名：車つね。
寅さんの叔母。我らがくるまやのおばちゃん。
キップはいいが、涙もろくて心配性。超がつくほど現実主義の彼女は
柴又の涙と笑いのポイントゲッター。

つねさん語録 №４

「新・男はつらいよ」 （４）

寅さんは旅先で競馬をする。
おいちゃんおばちゃんに、いい思いをさせるため
３日間酒も断ち神様に願をかけて、賭けた馬「ワゴンタイガー」。
これが見事万馬券。おいちゃんおばちゃんと寅さん３人でハワイに行く事に。
ところが旅行会社がその金を持ってとんずら。
寅さんたちはハワイに行った事にして、くるまやで居留守をする。
だが運悪くそこに泥棒がはいり大騒ぎに。
結局皆の笑いものになってしまう。
悪銭身につかずとは正にこの事。
博打で大儲けなんかより、地道な暮らしが大事だと説教された寅さんは
おいちゃんと喧嘩して。旅に出て行ってしまった・・・


「悪い夢でも見てたんだよ、櫻ちゃん。
そうでも思わなきゃなんだか後味がわるくってねえ・・・」
「おばちゃん、また白髪が増えたね。」
「当たり前さ、寅さんが帰ってくると白髪が増えるんだよ。困った人だね本当に」
「お兄ちゃん、馬に頼んだんだって？」

「そうだってさ、笑っちゃうよぅ。
そしたらね、馬が返事をしてくれて
一着になったなんて、真顔で言うんだからねえ
おかしな人だよ、あんたの兄貴は」

「なんだか、お兄ちゃんが可哀想・・・」



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ミニスカートでスカーフ。
おばちゃん達のハワイ旅行は叶わなかったが。
寅さんの、おいちゃんおばちゃんを思う心は
おばちゃんにはちゃんと伝わっているのです
そうだってさ、笑っちゃうよ・・・おかしな人だよあんたの兄貴は
これを言ったときのおばちゃんの顔はとても嬉しそうでした。

旅先で、自分達の為に酒を断って願をかけて馬券を買い、馬にお願いをする寅さん。
その寅さんの気持だけで、充分幸せな気持になれた
白髪まじりのおばちゃんのつぶやきでした。