つねさん語録 №13

本名:車つね。
寅さんの叔母。我らがくるまやのおばちゃん。
キップはいいが、涙もろくて心配性。超がつくほど現実主義の彼女は
柴又の涙と笑いのポイントゲッター。

つねさん語録 №13

「男はつらいよ~寅次郎恋やつれ~」 (13)

真面目で実直な女性、高見歌子
彼女は、小説家の父と、父ひとり娘ひとり。
彼女の父は小説家という職業柄か、寡黙で頑固で執筆活動以外
何一つまともにできない人間で、父の身のまわりの事は全て歌子がしていた
そんな歌子にも結婚したい人が現れたのだが、頑固な父に反対されてしまう
悩む歌子は、ついに父の反対を押し切って結婚
結局、父は結婚式にも出席しないようなありさまだった。

それから2年、なんと彼女の夫は病死してしまう。
歌子は孤独だった、自分の今後の人生に悩み暮らしていた
そんな時に、旅の途中の寅次郎とばったり再会する
そして、その事を機に、人生の再出発を図るべく思い切って上京する。
寅さん達は、歌子をとらやに住まわせ、彼女の再出発を応援するのだった。

女性の歌子が、東京で一人、人生をやり直す。その為には
父との和解が不可欠であることは、誰にも分かる事だった。
寅さんは、とにもかくにも、その父の家に出向き、和解を勧めるが
なんと、「歌子に手をついて謝れ」などどのたまうしまつ
高見も、「誤るのは私じゃなくて、歌子のほうだ」と、意地を張ってしまう。
ついには寅さんも諦め、乱暴に捨て台詞をはいて帰ってきてしまう
それを聞いた櫻やおばちゃんは、烈火の如く寅を叱った・・・


「それじゃ、まるでぶち壊しに行ったようなものじゃない!」
「そうだよ!!行かない方がよっぽど気が利いてるよ!!」
「何だと!!」
「ほら~パチンコで羊羹とって来たから、お茶飲んで頭ひやして・・・」
「そんな事言ってる場合じゃないよ!ちょっと聞いてちょうだいよ!!」
「なんだい、どうしたんだい~~!?」

「寅ちゃんね、今日、歌子さんのうちへ
のこのこ出かけていったのよ!!
めちゃくちゃなこと言ったりして!!」


「めちゃくちゃってなんだい!」
「だってそうじゃないの!歌子さんに手をついて誤れだなんて!!」

「こーんな行儀の悪い男が突然現れて!
大きな声出したりしてさ!!!」


「おいおいおい、おばちゃんよう、変なこと言わないでくれよ
俺はわざわざ向こうへ出かけていったんだぞおい、本来なら向こうから来てだなあ、
”娘がこの度は色々お世話になりまして”とか、”恐れ入りまして”とか、
一言挨拶があってしかるべきだろう!何とも言ってこねえじゃねえか
あんなもの父親でもなんでもねえよ!!」
 ← ちょっとそうかも
「まてまて!、寅!、それじゃおめえ先方行って、
てめえの言いてえ事だけ帰って来たと、こういう訳か!!」

「言ったよそれが悪いのか!」
「お前なあ、歌子ちゃんのお父さんはな、偉れえ小説家の先生なんだぞ!!」
「何であんなおやじが偉れえもんだい!へろへろの能無しが!!」
「この野郎~お前よくもとらやの恥さらしやがったな!!まったくもう
ろくでなしの極道もんの身内もって俺達は本当に不幸せだよ!!!」

「何を言ってやんでいこの野郎、その台詞はこっちで言いてえのよ!
昼日中からパチンコなんかやってやがって!!」
 ← これもそうかも
「この野郎!!!」
「お兄ちゃん、お願いだから、歌子さんに誤りなさい!!」
「畜生!!俺がいったい何をしたっつうんだよ!!」
「だってそうでしょう!歌子さんとお父さんが、
いつかは仲直りしなきゃならない事くらいわかんないの?お兄ちゃんは!!」
「向こうが悪いんだから仕方がねえだろお前!!」
「そうじゃないって言ってるでしょう!!それじゃ歌子ちゃんが可哀想でしょ!!」


・・・大喧嘩は、まったく収まる気配もなかった、でもそれはみんな一人一人が
心の底から歌子を心配するがあまりの事だった。
そんな収集のつかない中、そこに歌子の父親があらわれる
みな唖然とする中、父は皆にきちんと挨拶をすると、そのまま歌子の帰りを待った。
そして、歌子が帰って来る・・・



「・・・」
「もっと、早く、来たかったんだが、父さん、仕事があってな。
昼間、寅次郎さんに言付ければよかったんだが、何かの足しにしなさい。
それから、暑くなるから、父さんよく分からんのだが、お前のタンスあけてな
適当な物を包んであるから・・・うん、まあ、元気そうで、なによりだ・・・
じゃ、私はこれで・・・」

「お父さん・・・」
「・・・なんだ。」
「・・・長い間・・・心配をかけてごめんなさい。」
「・・・いや、なにも・・・君が、あやまる事はない、
あやまるのは、多分、私の方だろう・・・私は、口が下手だから・・・
なんというか、誤解される事が多くってな・・・
しかし私は、君が自分の道を、自分の信ずる道を選んで、
その道を、真っ直ぐに進んで行った事を・・・うれしく・・・
私は・・・本当に・・・うれしく・・・」

「私・・・もっと早くお父さんに会いに行けばよかったわね・・・
ごめんなさい!・・・ごめんなさい・・・・」


父も歌子も人目をはばからず、感極まって泣いてしまっている
そんな父娘に、寅さんや、櫻や、おばちゃんも、もらい泣きをしていた
その時、他の誰よりも涙で顔をぐしゃぐしゃにしたおいちゃんが皆を怒鳴りつける

「櫻!!!すぐ工場行って、博と社長呼んで来い!!
おい、つね!!なんだこの野郎めそめそしやがって、
酒だよ!!!酒の支度だよ!!!」



父は本当は、歌子への愛情でいっぱいだった
すべては誤解からのわだかまり、そんな父娘がとらやで会い
和解をすることができた。会いさえすれば、全て解決する事だったのだ
そのきっかけが、寅さんはじめ、とらやの人達だったのだ
これから一人自立していく歌子にとってかけがえのない出来事となった。

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おばちゃんは、たま~~にだが、寅さんに
とことんキレてわめきちらす
そこまで言うか?と思うほどだ、そんな時は身内という事も忘れ
親のかたきのように叱咤する
インテリ、富豪、大家などなど、偉い人に弱いおばちゃん
そういった人達から恥をかくのが、大大大大大っ嫌いなのでした
おばちゃんがここまで切れるのは、
実は、その事が絡んでいる場合が多いのです






コメント

  1. 彰(あきら) より:

    「親のカタキのように叱咤する」には笑いました(^^)
    なんと言っても「ごめんあそばせませ」のおばちゃん
    ですからねえ。見栄があるんでしょうね(^^;)
    典型的な日本独特の「恥の文化」を背負っているのでしょうか。

    それにしても歌子ちゃん父娘の和解シーンでのおいちゃんの
    涙とキップはよかったですねえ。しみじみ感動しました。
    あれは松村おいちゃんしか出せないど真ん中の直球でしたね。
    阪神タイガースの藤川のようなキップのよさでした(^^)

    それにしてもRUUさん。横浜ベイスターズ2位ですよ!。
    村田は得点圏打率頑張ってますね。勝負強いですね。

  2. RUU より:

    彰さん
    コメントありがとうございます
    この記事を書くのでDVDを
    見直しながらやったのですが
    おお泣きしてしまいました
    何度見てもいいな~~本当に


    ベイ、2位ですか・・・
    わたくし、多村ファンだったもので
    何とも言えない状況なのです
    球場にも足が向かないです
    普通、多村出します??(▼▼メ)
    多村がいないと何故か金城も
    元気なくなるし・・・
    私はどうしたらいいでしょう?
    横浜ベイスターズ
    村田、吉村もがんばって欲しいですが
    多村の守備が好きだったんです
    ああああああああああああ
    ソフトバンクさん、
    返してええええええええ


  3. 小寅 より:

    今回のとらやでの大喧嘩は
    おばちゃんの
    「たこちゃん」
    発言で勃発した様な気がしますね♪

    そういえば
    先日、横浜が首位になったと
    スポーツニュースで聞いたような・・・?

  4. RUU より:

    小寅さん
    コメントありがとうございます
    「男はつらいよ」
    の中で一番好きな場面です
    何度見た事か・・・

    横浜ベイスターズ・・・
    多村選手のユニフォームが
    私の家で泣いています
    普通トレードします?
    多村~~~(T_T)/~~~

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