男はつらいよ~寅次郎恋やつれ

男はつらいよ

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マドンナは柴又慕情で登場した高見歌子
焼物師の主人を病気で亡くし義理で彼の実家で暮らしていた。

彼女はまた自分の人生を決められずにいた。
そんな時、旅先の寅次郎とばったり津和野で再会する。
歌子ちゃん・・・今、幸せかい?
寅次郎は歌子がたまらなく心配だが残して柴又へ。
だが歌子の事が頭から離れず、恋やつれ。
津和野にもう一度戻り、歌子を見守って暮らすと言い出す。
そこへ歌子が決心してとらやにやってくる。
彼女は自立を望んでいたのだ
また博、櫻に相談し、歌子はしっかりと自分の道を見つけて行く。

しかしもう一つ問題があった
頑固で寡黙な小説家の父との確執が深まっていた。
反対を押し切っての結婚、そして
死んだ主人の葬式にも出席しなかった父・・・

父娘はとらやで会い、やっと分かり合うのだった
「お父さん・・・長い間心配を掛けてごめんなさい」
「何も君が謝ることはない。謝るのは私の方だろう・・・
私は君が自分の道を、自分の信ずる道を選んで、
その道を真っ直ぐに進んで行った事を嬉しく・・・
本当に・・・嬉しく・・・」

父は歌子への愛情で一杯だった。
泣いている父娘、寅、櫻、おばちゃんに
一番貰い泣きしてぐちゃぐちゃのおいちゃんが怒鳴る
「何してんだ!酒だよ!酒の支度だよ!」
僕は全ての映画の中でこのシーンが一番好きだ。

人生の幸福とは何か・・・そういう映画です。
男はつらいよが続いていたら50作目が三度目の歌子ちゃんの話だった
残念で仕方が無い。歌子の物語はそれ程価値あるものだ。

ただ、前回の柴又慕情ほど役に立ってなかったぞ博君、 
親子の確執じゃあなたの方が1枚上手ですもんね。
「会いさえすれば全てが解決する」・・・ヾ(–;)自分は?
まあ寅さんのアドバイスよりはましだ
毎日とらやでブラブラ花を摘んだり、歌を歌ったりして暮らしなさい」・・・( ̄□ ̄;)

またしても寅次郎の気持に気付かないウルトラ鈍感、歌子
「浴衣、綺麗だね」・・・もう一声!寅さん・・・


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コメント

  1. 彰(あきら) より:

    寅、歌子ちゃんの分も博が働けって、
    言ってましたよね。ひで~(^^;)

    さくらの発言
    「それじゃ、歌子さんが幸せなんじゃなくて
     お兄ちゃんの方が幸せなんじゃない」

    これはキツ~イボディへの一発でした。
    その時は効かなくても
    後でジワジワきいてくる……。

    第50作脚本だけでもいいから書いてください!
    山田監督ぅ~。

    「浴衣 綺麗だね…」は泣きました(TT)

  2. RUU より:

    あまりに寅を攻めると
    最終的にこんな発言しちゃいます。
    「要するに歌子ちゃんがこの家にいるのが
    嫌いなんだお前はな」
    ・・・・・・・( ̄  ̄;)


  3. 映画評「男はつらいよ 寅次郎恋やつれ」

    ☆☆☆☆(8点/10点満点中)
    1974年日本映画 監督・山田洋次
    ネタバレあり

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