つねさん語録 №12

本名:車つね。
寅さんの叔母。我らがくるまやのおばちゃん。
キップはいいが、涙もろくて心配性。超がつくほど現実主義の彼女は
柴又の涙と笑いのポイントゲッター。

つねさん語録 №12

「男はつらいよ~私の寅さん~」 (12)

芸術家の美女、柳りつ子
彼女は作品に対してこんな事を言っていた
「気に入った作品は手放したくない
ましてや、気に入らない作品を売る訳がない」

そんな彼女は明日のパンを買うお金にも事欠く生活をしながら
今日も作品を制作しているのだった。

寅さんは、そんな彼女を見て芸術家の何たるかを知り
身内の皆に聞かせてあげるのだった。
”人間は食うために生きている”という現実との矛盾・・・
そんな疑問を感じた皆に、博が力説する
「確かに、食って行くって事は大変なんですよ、この世の中じゃ。でもね
人間が生きるって事はそれだけじゃ決して無い。そうですよ、だからこそ
りつ子さんみたいな人が必要なんですよ。つまり、芸術家がね
美しい音楽を聞いたり、素晴らしい絵を見て感動する為にだって、
僕たちは生きているんじゃないですか?
とにかく、もっともっと色んな事に、人間は喜びを感じて生きているはずですよ
例えばですね・・・」

「ほら、おいちゃんの盆栽だってそうだわね」

「こうやって、みんなで話す事もね。」

「そうですよ」
「寅が恋をするのもそうか?」
「・・・バ~カやろう!!」
「ハハハッハハハ」
「いや、笑い事じゃありませんよ、兄さんが美しい人に恋をする
これは、兄さんが人間として生きていく事の証ですよ。そうでしょ?兄さん」

「よせよ~お前、真面目くさってそんな事~しらけるよ」
「いや、そうですよ!」
「いや、そらそうだ、そらそうだ。なるほどね、人間の証ね・・・」


いつもよりまして、力説する博、博の言葉には説得力があった
「人間の証」そんな事を考えたとらやの面々
現実主義のおいちゃんおばちゃんも、理解したようだった
寅さんも、芸術家の話が皆に伝わった事が嬉しかった

————————————————————————–


おばちゃんは、どんな事に喜びを感じて生きているのか
おばちゃんにとっての、人間の証とは
”とらやの茶の間”であった
そういえば、おばちゃんはいつも、皆での話がお開きになるまで
そこから離れない、一人台所で片付けなどはめったにしない
そして、そのおばちゃんの楽しみに、寅次郎の存在が不可欠であるのは間違いないのだ。
どおりで九州旅行が気乗りしない訳だ・・・




コメント

  1. 彰(あきら) より:

    おばちゃん、寅が旅から帰ってきて、ニ階で一寝入りしている間に
    「さて…なに作ってやろうかね…」なんて考えて、
    お芋の煮っ転がし、おから、厚揚げ、細かいネギを添えた納豆、
    白身の魚、シャケの焼いたの、蕗と筍の煮たの、シラス大根、
    などなど作ってあげて、食事の後、寅の旅先での四方山話を聞いたり、
    寅の空想話を聞いて涙したり、驚いたり、笑ったり、バカ言ったり…
    そんななにげないことがなによりも嬉しそうですね。

    そういえば「子守唄」で、寅が連れてきた赤ん坊を育てている時の
    おばちゃんはとても幸せそうでした。
    世話を焼くのが好きなんですね。

    ちなみに寅は恋が人生のすべてで、
    『人間の証』どころか、
    寅から恋の二文字を取ったら造糞機です。(キッパリ)

  2. RUU より:

    彰さん
    コメントありがとうございます
    今までうっかり聞き逃していましたが
    おいちゃんの趣味が盆栽とは
    知りませんでした。
    だったら庭で喧嘩なんか
    絶対ダメじゃ~~~~ん( ̄□ ̄;)
    博なんか投げ技繰り出すし・・・

    寅さんは恋が人生のすべて
    ではありますが
    恋の目的が
    「成就」ではありません
    あしからず。
    なので結果的に
    やっぱり造奮機??
    あああ怒られるぅぅぅぅ
    (退散)


  3. 小寅 より:

    後ろをつけられただけで、
    おばちゃんに言わせると
    「襲われちゃった!」
    になるんですからね~♪

    ところで、
    今日、掲示板を見てびっくり!
    ご紹介ありがとうございます♪
    「男はつらいよ」のプロ集団を前に
    ちょっと気恥ずかしいですが・・・(笑)

    同時に紹介されていた
    「男はつらいよ 覚書きノート」
    の内容は凄いですね!
    コメントにもありますが
    是非出版して欲しいくらいですね~

  4. RUU より:

    小寅さん
    コメントありがとうございます
    そうですよね~~~
    それで柳病院の息子とわかったとたん
    「まあ~まあ~坊ちゃん!!」
    ですからね~~手のひら返し(^_^)

    小寅さんのブログは
    是非とも寅さんファンに見てもらいたいと
    ず~~と思っていました
    思いがかなってよかったです

    「覚書ノート」すさまじいですよね
    多分、天国の渥美さんと森川さんと
    松村さんと下條さんと太宰さんも
    みんなで見てると思いますよ
    (高羽さんは「ハコ日記」見てるはず)
    本当に出版して欲しいとずーっと
    思っています、皆さんもそう思っている
    見たいですね。

    小寅さん、今度頼んでみましょう!!
    ここのブロ愚にもお見えになる方ですから
    (* ̄∇ ̄*)


  5. 盆栽って難しいなぁ…

    盆栽を育てています。
    なんで育ててるかというと、前職でよく買物に来てくれたお客さんが盆栽が大好きで盆栽をやったらどうだと言われてから盆栽をやり始めたわけです。
    盆栽って色々種類があるんですけど、自分が育ててる栽はミニ盆栽です。
    サイズも手の平にのるぐらいです。

  6. 彰(あきら) より:

    小寅さんのロケ現場探訪時の高羽さんアングルへのこだわりは
    尋常じゃないですよね。僕もいつも感動し見ています。
    地味な場所もなんとか粘って見つけ出してしまう集中力、
    バイタリティは凄いです。
    今こうして思い出すだけでも、
    第10作寅と登がバイをしていた小さな山梨県北杜市の神社や
    伊賀の為三郎の墓、第8作で大空小百合ちゃんと再会するあの道、
    第4作山梨県道志村の竹筒から出る清水の場所、
    第40作信州真田村のおばあちゃんの家、第47作宮典子さんの自宅、
    第41作鳥居の隙間から見た港風景、
    第5作での節子さん御勤めのパーマ屋さん!、
    第25作寅とリリーがラストで再会するあの群馬県六合村のバス停跡!、
    第22作木曽路、眠る寅の近くの南無阿弥陀仏の石、
    第30作湯平温泉近くの農家の丸い円柱物体、
    そして湯平温泉にある「寅さん記念室」「寅さん思い出の待合所」
    などなど凄いなあ…(^^)
    あ、小寅さんのブログじゃなくてRUUさんのブログに
    書いてしまいました。すいません。
    どうも人見知りなもので、
    新しい場所へ書き込むのは僕にはとても勇気がいるのです…(^^;)ゞ

  7. RUU より:

    彰さん、
    コメントありがとうございます

    小寅さん、
    ねっ言ったでしょ!!
    あなたの努力は並々ならぬ物
    寅さんファンは見ないといけません
    べき論すじ論で言えば・・・べき!!
    見るべき!!!!

    あ~~~すっきり
    ところで彰さん
    出版して下さい・・・^m^

  8. 小寅 より:

    RUUさん、彰さん、
    恐縮です! 
    ありがとうございます。。。

    もっとも、高羽さんが見たら
    「もっと上手に撮れ!」と
    叱られそうですが!?(笑)

    彰さんがおっしゃった場所は
    私もとっても気に入ってる場所です。
    有名ではないけれど”味”のある場所を
    これからも探してみたいです♪

    >ところで彰さん
    >出版して下さい・・・^m^

    ってことは・・・
    そうなんですか~!
    本当に素晴らしいHPだと思います!
    特に49作のポスターにはジーンときました。
    連休中、ゆっくり見させてもらいます♪
    って、私もRUUさんのブログに書いてしまいました・・・
    ごめんなさい。。。

    私も人見知りなもので・・・

    そして素晴らしいことを知る事が出来た
    RUUさんのブログに感謝です♪


  9. RUU より:

    おおお!!
    彰さん、小寅さん
    男はつらいよマイスターの
    お二人が私のブログに!!
    ビッグ対談だ!!
    感動的だ 

タイトルとURLをコピーしました