男はつらいよ~寅次郎恋愛塾~

男はつらいよ

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君が為、春の野に出て、若菜摘む

道で転んだキリスト教徒の老婆(江上ハマ)を
助けた寅さんはその晩、ハマの家でもてなしを受ける。
しかし深夜にハマは急死
ハマの葬儀で、駆けつけた美しい孫娘の若菜と出会う。
若菜の母親、つまりハマの娘は男に騙され、
若菜を生むと海に投身自殺
キリスト教では自殺は重罪なので、
大変な苦労をしてハマは若菜を育てた。
そんな哀しいハマたちの話も聞いていた寅さんは、
若菜を気にかける。


柴又へ着くなり、若菜からの手紙が
来ていないかどうか確かめる寅さん
ところがいらない郵便物ばかりでイライラする ← パシっとはがきをはじくのが面白い
「どこかに隠してるんじゃないか!おい!」
「隠すわけないでしょ!!」
そこにちょうど、郵便屋さんが若菜の手紙を持ってくる
櫻をちらちらと見ながら開封する寅さん、書かれた住所を元に若菜に会いに出かける
おばあちゃんとの最後の楽しい夜の話をしてあげる寅さん。若菜も感激していた。


若菜の住む「富士見コーポ」の一階には、司法試験突破を目指して毎日勉強している
酒田民夫というカニのような顔した男が住んでいる。この男は若菜に惚れていた。
民夫の恋煩いはレベル5(判例集を読んでいると若菜の顔が浮かぶ程の危険な状態)
「お前これ、勉強して何になんだ?」
「裁判官とか、弁護士になる試験です」
「ほあ~田へしたもんだ蛙のションベン!見上げたもんだ屋根屋の褌だ!
でも似合うかしんねえぞ、黒いマントかなんかヒラリとさせてよ
『かあ~これにて一件落着』なんつって、へへへ」

「何ですか、それ?」
「え?いやほら、お裁きの終わりに、そういうに言うだろ、遠山の金さんが」
「遠山さん・・・と言いますと、どこの・・・?」
「お前、遠山の金四郎知らないの?何だ驚いたな驚いたなおい、あんな偉い男」
「そんな偉い人なんですか?」
「偉いよお前、妾腹の弟にだよ、ね、家督を譲る為に、背中一面にパアっと刺青入れちゃった
粋なお人なんだから、お前何の勉強してんだよ!」

その時民夫のノートから若菜の写真が出てくる
「お前、この娘に惚れてんのか?この恋は諦めな、悪いこと言わない」
「何で諦めねばいけねえんですか?」
「お前の顔はね、恋愛には向かないの」
「ナンセンスですよ!恋愛に向く顔とか向かないとかある訳ないじゃないですか!」
「そこが素人、あるんだなこれが、身近な例ではお前」 ←やっとナンセンスを覚えた寅さん
「しっかり勉強しろよ!『これにて、一件落着』」


民夫の恋。そのことを若菜も気付いていると知った寅さんは二人の為に一肌脱ぐ決心をする。
寅さんと民夫と3人で映画でも見ようと若菜を誘い、
当日寅さんは仮病でいけないことにし、民夫と若菜をデートさせるのだった。
二人は映画をみて、バーに行く
民夫は夢中で子供の頃の「はちのこ取り」の話をする
若菜も楽しそうにそれを聞いている
アパートに帰り、別れがたい気持になっている若菜は「お茶でも」と民夫を部屋に招待する
ところが、緊張が解れたのと、酒の飲みすぎで、
若菜の部屋でぐっすり朝まで寝てしまう民夫・・・若菜も残念そうだった。


若菜に嫌われたと落ち込む民夫。寅さんに相談すると、寅さんはもう激怒
「終わりだよ!!馬鹿野郎!一晩徹夜した位で、水割り5杯飲んだ位で、
惚れた女の部屋で居眠りするなんてな、そんな男に恋なんてする資格ないんだ!!
恋なんてそんな甘い物じゃないんだぞ!!」

「お前はな、秀才だかインテリだか知らないが、昨晩お前がした行為は若菜ちゃんに対して
『お前は女として全く魅力がないんだよ』と言ったのと全く同じなんだ!!
若菜ちゃんがどんなに傷ついたか、お前には分からないんだろう!!」

・・・ああ、寅ちゃんが、かがりにしたのと同じ事ね ( ̄‥ ̄)
「どうしたらいいんでしょう?」
「死ぬんだよ!俺だったら今すぐ死ぬよ」
がっくり落ち込んだ民夫は全てを諦めて、故郷の秋田へ帰った。
自殺をするつもりだった・・・


民夫の恩師の牛山教授が、酒田の異常に気付きあわててアパートにやってくる
「酒田君いるかね、酒田君」
「酒田さんなら急に田舎へ帰ったけど・・・」
「失礼だが、まさかあんた、酒田君の恋人じゃないだろうね?」
「・・・なに言ってんだろこのおやじ・・・あたしゃ亭主持ちだよ!!」
「どうしたの?」
「あ、若菜ちゃん、変な事ばっか言ってんだよこのおやじ、あんた頭確かかい?」
「なーるほど、あんたですね、私は酒田君の教師だが、あいつの居場所を知りませんか?
ほっとくと自殺をするかもしれないんですよ」

「どうしよう・・・そうだ!寅さんに電話します」
「ああそうだ、それがいい・・・寅さんって誰だっけ?」
「ちょっと・・・何があったんだい?」
「婆さん口利くな!」
「婆さんとは何だよ!!他人捕まえて!くそったれじじい!!!」
「失礼千万な、糞をたれないじじいがいるかね?」
・・・杉山とく子さんと松村達雄さんの絶妙なからみ!ファンにはたまらない場面だ


寅さんも駆けつけ新幹線で秋田に向う
何故か寅さんと牛山教授は、心配だからと車内でしこたま焼酎を飲む
リフトの上から何とか民夫を探し出した。
「こら金四郎!よく聞けよ!若菜ちゃんはな、お前の事を愛してるってよ!!」
「本当ですかー?」
「本当ー!!」


男はつらいよ~寅次郎恋愛塾
寅さんは、酒田の為と言うより、
若菜の幸せを思い、二人を結びつけた。
苦労して若菜を育てた、あのおばあちゃんのお導きかもしれない



ところで、月曜日は床屋休みだから無理だよ寅さん
理容協会は厳しいんだから、
どうしてもというなら美容室にしな
千代にやらせな、千代に。アイリスアイリス。 ♪~( ̄。 ̄)

牛山教授、その人はどう見ても民夫の恋人には見えないよね? ( ̄o ̄;)
民夫のおやじさん、どう見ても寅さん大学教授には見えないよね? ( ̄∇ ̄;)

満男、ちょっと若菜さんと仲良くしすぎ。気に入ったのか?

それにしても、あの、そうめん大会!!旨そうだったなあ ( ̄¬ ̄*)

「ああいうのは個性的なんて言わないんだよ、デ・タ・ラ・メって言うんだ」 by 車竜造



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コメント

  1. 彰(あきら) より:

    そうそう、寅は民夫のことをなんだかんだと
    言えないはずです。

    かがりさん、
    ふみさん、
    そして聖子さん、

    ああ…寅は罪作り(TT)

    それにしても若菜さんは野球が上手いです。
    あの回転に癖がある難しいファールフライを
    いとも簡単に素手で掴み、
    さりげなく博の胸元へ正確に返す。
    バットかる~く救い上げて外野超え。
    朝日タコーズに入ればいいのに。
    あ…、それじゃ宝の持ち腐れかァ(^^;)

    それにしても
    民夫のおばあちゃん、絶対ただもんじゃないっス
    凄い存在感…( ̄∇ ̄;)

  2. RUU より:

    「あたしの聞いた限りではあなた(民夫)のした事は
    そんなに取り返しのつかない事では無いと思うわ
    女ってね男の人とは全然違う受け取り方をするものよ
    もっと希望を持っていいと思うわ」by櫻さん
    やっぱり優しいですね櫻さん
    でも櫻さんはこういう生々しい話題にコメントしなくていいから
    我々ファンの永遠のマドンナだから (^^;)

  3. RUU より:

    あの、とらやでの
    大そうめん大会!!
    いいですねぇぇぇ
    僕もタコ社長同様そうめんに目が無いんですよ

  4. 彰(あきら) より:

    そうめんって無限大に食べれますよね~(^^;)

    それにしても源ちゃん、一気に口に入れすぎ~。
    でもわかるなあ、あの気持ち。

  5. 映画評「男はつらいよ 寅次郎恋愛塾」

    ☆☆☆(6点/10点満点中)
    1985年日本映画 監督・山田洋次
    ネタバレあり

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