寅次郎とリリー、さすらいの旅、函館の再会。
2人は2年ぶりに旅先の函館で再会する
「あんたあれから何してたのよ~」
「俺か?・・・恋をしていたのよ」
そこから寅、リリー、自由を求めて蒸発した会社重役の兵頭。
孤独な者同士三人が
商売をしたり、旅館で川の字で寝たり、駅で寝泊りしたり、
慰め合うかのように奇妙な楽しい旅をする。
ところがリリーと寅の大喧嘩で旅は終わる。
葛飾柴又に戻る寅だが、そこでもう一度リリーと再会する
とらやで宴会、博はリリーの為にいつもより高めのキーで「悲しい酒」を歌う。
朝風呂に入ったりするリリー。
皆に手作り餃子を披露したりするリリー。
泊まる所がなく、櫻の家にお世話になったりするリリー。
仲良く腕組み歩く寅とリリーに御前様は見かねてとらやに厳重注意。
「青少年に及ぼす影響も大きい・・・困った!」
・・・寅さん柴又の有名人だから(^^)。
そんな日々をリリーは柴又で過ごす。
寅次郎は皆にある夢を語る。
「一流劇場でリリーに好きなだけ歌を歌わせてやりたい・・・」
どさまわりではなく、大劇場で
美しく、悲しげなリリーの歌声を多くの観客に聞かせる
そんな喜びをリリーに味あわせてやりたい。
という夢を寅次郎は皆にその情景がまるで目に浮かぶように皆に話をする。
渥美清さんの一人芝居・・・もう芸術です。
その芝居をみて浅丘ルリ子さんは
「私の事を言ってくれてるんだ」と涙したそうです。
兵頭がとらやに、旅先で世話になったお礼にメロンを持ってやって来る、
おばちゃんは皆にメロンを振舞うが、寅さんの分を忘れてしまう
しかもそれは寅さんに所有権のあるメロン。
そこにちょうど寅さんが帰ってきて大喧嘩になる(世に有名なメロン騒動)
雨に降られたリリーに傘を持って駅に迎えに行く寅次郎。
「迎えに来てくれたの?」
「ばかやろう、散歩だよ」
「雨の中傘さして散歩してんんの?」
「悪いかい」
二人相合い傘で夜の参道を歩く・・・いつまでも見ていたいシーンだった。
櫻はリリーに言いたいことがあった。
言うかどうかずっと迷うが、
一歩踏み込んでついに言ってしまう
「リリーさんがね・・・お兄ちゃんの奥さんになってくれたら
どんなに素敵だろうなあって・・・冗談よ、本当に冗談よ・・・」
「いいわよ・・・私みたいな女でよかったら・・・」
確かにリリーは承諾した。寅次郎との人生を本気で。
・・・タイミングもあったのかもしれないが
その話を聞いた寅次郎は真に受けない
「おいリリー悪い冗談やめろよ、回りは素人だから真に受けるだろ・・・」
「そう・・・冗談に決まってるじゃない・・・」
リリーは思いを内にしまい込み、とらやをあとにする。
櫻の兄を思う行動も切ない結果になってしまう・・・
リリーを追いかけろ、リリーは本気なんだという櫻に寅は言う
「・・・俺みたいな馬鹿とくっついて、幸せになれる訳がねえだろ・・・」
男はつらいよ~寅次郎相合い傘
2羽の渡り鳥は、お互いを助け合い慰めあう
そして、傷の癒えた渡り鳥は、ある日再び青い空へ・・・
ところで、
エンディングで寅と出逢う
「キャバレー未完成」のキャッシーさん・・・美人だ・・・(* ̄∇ ̄*)
男はつらいよ 寅次郎相合い傘
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コメント
ゴールデン歌麿、ハーレム、未完成、金町のハワイ、
キャバレーの名前考えたスタッフさんなかなかの
つわものですね(^^;)
この第15作はリリーと寅はもちろんですが、
さくらがとてもキラキラ輝いていましたよね。
僕の中ではさくらといえば第1作とこの第15作です。
「そういうことだろ…さくら」
「…そうかしら」
バンコクは暑い!熱帯夜です(@@;)
さくらとリリーの友情も
この後の25作、48作でもしっかり
描かれていて、嬉しい演出ですね。
しかし満男は48作で
こんな特徴だらけのリリーを忘れるとは
「お姐さんは」島の人ですか?
・・・っておいおい \( ̄ー ̄;)
まあ自分の甥の顔忘れるおじさんと血続きだから
仕方ないか。
バンコクですか・・・いいだろうなあすばらしい寺院群
ああ、遊びで行ってるんじゃないすもんね
失礼しました
余裕
今日も今日とて寅さんのアンコール放送。
今日の『寅次郎相合い傘』はリリー再登場の回。
大好きな場面は、なんと言ってもリリーが”寅さんと結婚してもいい”とこぼすけど、
結局�
映画評「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」
☆☆☆☆☆(10点/10点満点中)
1975年日本映画 監督・山田洋次
ネタバレあり
つねさん語録 №15
本名:車つね。
寅さんの叔母。我らがくるまやのおばちゃん。
キップはいいが、涙もろくて心配性。超がつくほど現実主義の彼女は
柴又の涙と笑いのポイントゲッター。