本名:車つね。
寅さんの叔母。我らがくるまやのおばちゃん。
キップはいいが、涙もろくて心配性。超がつくほど現実主義の彼女は
柴又の涙と笑いのポイントゲッター。
つねさん語録 №17
「男はつらいよ~寅次郎夕焼け小焼け~」 (17)
「おばちゃん!おばちゃん大変な事です!寅かえってきました~」
外に飲みに行っていた寅さんが、夜中に酔っ払って帰ってきた
ドンドンと戸を叩くのであけると
飲み屋で一緒になった、見知らぬじじいと一緒だった
身なりも汚く、財布も持たないそのじじいを
哀れに思った寅さんが、連れて帰ったのだ
2人ともベロベロに酔っ払っていた・・・
「誰だいったいこりゃあ」
「え!しらね、しらね、しらねえよ(酔)」
「おばちゃん!あの~二階の俺のとこへこのじじい寝かしてやってくれよ(酔)」
「どうなってんだこりゃあ!」
「お爺さん!あんた家で誰か心配してる人がいるんじゃないのかい?」
「部屋はどこだ?あっちか?」
「ルンペン拾って来たんだよ」
「汚ねえな~まったく、あ~しょうがねえ泊めてやれ!」
汚くて酒臭いじじいだが、寅さんが連れてきた客
おいちゃんたちは、嫌がりながらも泊めてあげるのだった。
翌朝も昼近くまでそのじじいは起きてこない
起きたと思えば、工場がうるさいだの、
茶を出せの、梅干出せの、風呂沸かせだの・・・
挙句に屁までこく始末
「あの糞じじい!!」
おいちゃんおばちゃんの怒りは頂点に達していた。
それでも風呂を沸かしてあげ、朝飯も食べさせてやると
そのじじいは礼も言わずにプッと出て行った。
(博)「あの目つきはふつうじゃないなあ。妙に鋭いというか・・・」
「犯人の目だなありゃあ」
「ひょっとしたら、
スリの親分かなんかじゃないかい
全国指名手配で逃げ回ってんだよきっと」
噂をしていると、なんとそのじじいは帰るのが面倒だと
もう一日泊まるといってまた戻ってきた
しかも外で食べてきたウナギの代金も立て替えさせる。
実はこのおじいさん、
とらやを宿屋だと勘違いしていたのだ
それでこんな無礼なことをしていた
寅さんに「俺の身内の家だ」と言われて初めて気が付いたのだった。
とんでもない事をしてしまったと思ったそのじじいは
画用紙に縁起物の「宝珠」を描き
それを神田の大雅堂という古本屋に持っていくように
寅さんに頼むのだった。
するとその絵は、なんと7万円で売れたのだ
実はそのじじいは、日本画家の最高峰「池ノ内青観」だった。
その事をしった一同はそんな偉いお人だったとはと後悔し
だたの汚いじじいだと思ってた自分達の
青観にした行為をはずかしがるのだった
————————————————————————–
おばちゃんは、案外こういう失敗をよくする
この時も、日本画の重鎮を”ルンペン”と言ったり
”スリの親分”と言ったり
そんな風に人を見た目で判断し、
しかも決め付ける
それでいつも後わかって、後悔するのだ。
しかし、実は恥ずかしく、後悔すべきは青観の方だ
例え百歩譲って宿屋だったとしたって
あの言動は無い。人間として反省すべきだ。そこに身分は関係ない。
でも汚い身なりで夜中にあがりこんでも
床を用意してあげたり、階段を上がるのを介助してあげたり
朝から風呂を炊いてあげたり
口は悪くても、絶対にむげに断ったりしないおばちゃん
あれでは青観じゃなくても”宿屋”と思うかもしれないなあ (^_^)
ちなみに、数日後、再び青観がとらやにやって来たときの
おばちゃんの挨拶がこれです (^_^)
「青観です」
「青観先生・・・あらあどうしましょう」
「寅次郎君、いますか」
「あの馬鹿がまた失礼なことでも」
「ろくな教育を受けておりませんので
お許し下さいまし」
コメント
青観は絵がとても上手いだけなんですね。
どうもあのじいさん、ちょろちょろって描いて7万円
ってのが僕の境遇と比べて気に入らないです…。
くそ…ちっ…うらやまし…(--メ)
それにしてもおばちゃんVS二階のじじいは最高でした(^^)
最後の態度豹変ぺこぺこも
おばちゃんそのもので実にいい味です(^^;)
青観は絵がとても上手いだけなんですね。
どうもあのじいさん、ちょろちょろって描いて7万円
ってのが僕の境遇と比べて気に入らないです…。
くそ…ちっ…うらやまし…(--メ)
それにしてもおばちゃんVS二階のじじいは最高でした(^^)
最後の態度豹変ぺこぺこも
おばちゃんそのもので実にいい味です(^^;)
おばちゃん(演じていたのは三崎千恵子さんでしたっけ?)のセリフの一言一言に、”口悪いな”ぁと思いつつ、笑ってしまいます(笑)
宿屋という響きに、昔、”仕事の出張”で泊まった冬の宿に、火鉢があったのを何故か思い出しました・・・
それにしても
「ルンペン拾って来たんだよ」
はないですよね~(笑)
”おばちゃんVS二階のじじい”は
「男はつらいよ」バトル編10傑に入るお気に入りです♪
ここで疑問が
さくらが絵のお金全額を返したということは
寅には一銭も入ってきてないということ・・・?
青観さん、寅にうなぎ代6千円を払ってあげましょう!
もっとも
龍野でそれ以上にご馳走になってるからいいのか♪
ほんとそうですよ、
ちょろちょろって描いて7万円みたいな
自分の画壇での名前を使って派手な事ことするよりも
きちんと借りたそのままの金額6千円を
多くもなく少なくもなくお礼とともに
払わないとお天道様が許さないですね。
相手はごく普通の堅気の人たちなんですから。
そして
青観さんは「寅次郎君いますか?」
だけでなくて、たった一言でもいいからとらやの人たちに
「あのせつは、失礼な事をしました。お世話になりました」
くらいはあの時言わなくてはいけません。
そうでないとただの変人ですね。
彼は絵が上手なだけであって、別に偉人でもなんでもありません。
勘違いしてはいけません。(うらやまし…くそ…(--メ))
ま、でもあの青観さん、
気持ちはたっぷりあるんですけどね!(^^)
彰(あきら)さん
コメントありがとうございます
おばちゃん
青観さんにつの出てましたね
書きませんでしたけど
「私たちが仕事してんのじ~っと見てんだよ」
って言うときのおばちゃんの顔
最高でしたね
何度見ても笑えます
matsumaruさん
コメントありがとうございます
三崎千恵子さんは
本当は鎌倉の上品なご婦人です
それが「男はつらいよ」では
徹底的におばちゃんですから
役者ですよねえ
とらやが宿屋なら月1で泊まりたいです
小寅さん
コメントありがとうございます
あ!そうですね
寅さん足使ったのに
かえるなり櫻に「犯罪はダメ」って・・・
あれ面白かったけど
そうですよ
寅さん金立て替えてんだから
返してもらわないと
彰(あきら)さん
コメントありがとうございます
「青観です」・・・じゃないだろお~~
本当ですね一言あるべきです
最後のぼたんに絵を送るのも
本当の解決ではない気がします
寅さんの「絵を描いてくれ」という
頼みは絶対に受けるべきじゃないとは
思うんですよ、青観さんそれはあっぱれでした。
う~ん、それほどぼたんと接点も無かったし
”あれ~絵をあげるのか~”と思いました
ぼたんも受け取るしなあ
まあ、なにが正しいか
なんて問題じゃないんですよね、きっと
私が古臭いのかな
いいえ、古くないです。
RUUさんのおっしゃるとおりです。
寅に相談持ちかけられたくらいで、ほとんど縁のなかった
ぼたんに絵を送るのはぼたんに対する気持ちではなく、
寅に対する気持ちが多いのかもしれません。
だから、ぼたんは不思議がっていないで、
青観さんに手紙を送ってお礼を述べると同時に
絵を戻さねばなりません。
加納作次郎と寅の関係で茶碗をあげるもらうは
当事者たちですので完結していますから良しとして、
ぼたんの場合は
それこそいわれなきプレゼントなんですから
お礼状を書いて、心だけいただいて
絵は戻さないといけません。
人の道とはそういうものですよね。
ぼたんは青観さんと一度たりとも
まともな話すらしていないと思いますから。
返したってちゃんとぼたんの心は救われるのです。
ここが大事ですよね。
ぼたんは寅や青観のの『心』をもらうべきであって
高価な絵やお金をもらうべきじゃないです。
あの200万円はぼたんの人生の勉強代です。
でも確かにこれは映画なのでOKです!(^^)
彰(あきら)さん
コメントありがとうございます
やっぱりそうですよね
ああ~~すっきりした
そうですそうです
ぼたんは受け取ってはいけません
17作大好きなんですが
最後の最後でもやっとするんですよね
もっと言えば
ぼたんはまだいいとして
市長です
ぼたんへと青観さんが贈り物したのに
200万で譲ってくれというんですよ
市庁舎にかざるとか何とか
青観さんと仕事の話してたんじゃないのかなあ
その仕事相手の気持ちそっちのけで
買い取ろうだなんて
青観さんが市庁舎に飾ってある
ぼたんの花の絵をみたらどう思うでしょう
それはいけないでしょう!!と思いました
青観さんはちょいちょい龍野に来ますよきっと
だって特別な人がいるんですから
ってそれはいいとして
市長さんそれはダメだ絶対に!
映画だから、
何が正しいかなんて問題じゃないんですよねきっと
やっぱり私は頭が固いのかな
あ、あの市長…。
ぼたんの絵をちょろちょろっと買おうとしたんですよね。
青観の絵さえ手に入ればいいのでしょうかね。
青観との一期一会の先にある友情なんて興味ないんでしょうか。
あれは彼の持論『心の公害』の問題です
ちょっとオーバーですか?(^^;)
彰(あきら)さん
コメントありがとうございます
「心の公害」ですね (^_^)
ああ、転がるサトイモ
寅さんのバッテンサイン
思い出しちゃいました
やはり「夕焼け小焼け」は楽しい作品です